[28日/日本 東京] 特別総会最終日、当初予定された会議終了時間を延長した形で会議は終了した。複数の決議案が提出されましたが、 最終的に一つの修正案に統合され、コンセンサス採択がなされました。採択にかけられた修正案には「保護する責任」の適応時における内政不干渉の制限、安保理への制約など、迅速な実施のための議論に関しては妥結がされず、具体的な言及は避けられ、継続して議論されることが記載されました。
「大きな対立軸がある中、交渉過程を通じて、各国がお互いの立場に関しての意見表明を行い、互いの意見に関して議論を行ったことは、信頼醸成という点からも有益であった」とある大使は会議後にこのように会議を評価しました。
その一方で、「保護する責任」の迅速な実施に関して議論が先送りになったことを受け、「保護する責任」を推進するNGOであるICRtoPは 本誌インタビューに対して、「各国政府には、今も危機的状況下にある人の顔を見たうえで交渉に臨んでもらいたい。」とのコメントを寄せました。
会議において、各国大使が見せた対話姿勢とコンセンサスでの採択という帰結は、今後の「保護する責任」の議論の明るい展望を予感させます。特に会議冒頭において、主権に対しての各国の認識の共有は今後の交渉においても、基軸となる重要なものであったでしょう。
今、こうしている瞬間にも、世界には紛争から逃れ、危機下に生活 する多くの無垢の人々がいます。生まれた場所に関係なく、すべての人が当たり前のように明日を迎えられるためにも、今後のよりいっそう の「保護する責任」の議論の進展が各国大使には求められています。
(執筆:鈴木)
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